さよう

さよう
I
さよう【作用】
(1)他に力や影響を及ぼすこと。 また, そのはたらき。

「触媒として~する」「人体に及ぼす~」

(2)心身のいとなみ。 はたらき。

「消化~」「心理~」

(3)〔物〕(ア)二つの物体の間に力がはたらいているとき, 一方にはたらく力。 他方にはたらく力は反作用という。 (イ)物体および場に及ぼされる種々のはたらき。 化学作用・熱作用など。 (ウ)エネルギーと時間との積に等しい次元をもち, 最小作用の原理が適用される物理量。 作用量。
(4)〔哲〕 ブレンターノの心理学やフッサールの現象学で, 意識の対象志向的なはたらきをいう。 意識作用。 心的作用。
II
さよう【左様・然様】
※一※ (形動)
前の内容を受けて, 「そのような」「そのとおりの」の意に用いる。

「~なことは存じません」「~なる人になりては, ドメニカが許には居られぬにや/即興詩人(鴎外)」

※二※ (感)
(1)相手の話を肯定するときに用いる。 そうだ。 そのとおり。

「~, 私が致しました」

(2)物を思い出したりしたときに用いる。 そうそう。 そういえば。

「~, あれは私が八歳の時のことでした」

~然(シカ)らば
〔「さよう」と受けて, 「しからば」と切り出す, 武士などが挨拶(アイサツ)に用いた言葉から〕
そうであるならば。 それならば。

「~顔を洗つて出直しませうかな/吾輩は猫である(漱石)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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